本日付で、東京大学社会科学研究所に助教として着任しました。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
本日付で、東京大学社会科学研究所に助教として着任しました。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
明日から12月ということで、時間の流れの速さに慄く今日この頃です。
この秋は二つ国際会議で報告をしました。
一つには、9月にsydneyで開催されたThe 19th East Asian Social Policy International Conferenceで、口頭発表を行なってきました。East Asian Social Policy Networkの国際会議には、コロナ禍前の2019年に台北で実施された際にも参加し、今回は2回目の参加です。コロナ禍では、また対面での学会に参加できる日を想像できない時期もあったので、久しぶりの対面の空気感に、集えるありがたさをしみじみと感じました。
報告タイトルは、Balancing Fertility Treatment and Work in Japan: Focusing on Job Types で、自分で実施した調査の分析と、二次分析を組み合わせながら、日本における「不妊治療と仕事の両立」について、職種に着目した考察を行いました。
もう一つには、11月に東京外国語大学で開催された、東アジア日本研究者協議会 第7回国際学術大会で、パネル発表の中の一つとして、口頭報告を行いました。タイトルは、「日本における不妊治療をめぐる認識のジェンダー差 「夫婦の出産意識調査, 2021」の二次分析から」で、不妊治療に対するサポートや医療制度の変更に対する認識のジェンダー差について分析・考察しました。
これまで自分で実施してきた(インタビュー・質問紙)調査は、ほとんどが女性を対象にしたものだったので、ジェンダー差の分析が可能となるデータが公開されたことで、これまで自分のデータでは叶わなかった視点からの分析ができて、それはとてもワクワクするものでした。
今年も残り1ヶ月で、あっという間に過ぎてしまいそうですが、悔いの残らないよう一日一日を過ごしたいです。
先週、2月9日に、以下のシンポジウムで報告しました。
「新時代のデータ利用環境とオープンサイエンス -- データインフラストラクチャー整備公開シンポジウム 2023」
https://www.ier.hit-u.ac.jp/~d-sym2023/
所属先での担当業務の一つである「メタデータ英語化」について報告させていただきました。
あっという間に上半期が終わろうとしています。
・書籍の分担執筆をしました。
松永伸太朗, 園田薫, 中川宗人編著『21世紀の産業・労働社会学: 働く人間へのアプローチ』
「第8章 不妊治療と仕事の両立の葛藤をめぐる計量テキスト分析: 職種の違いに着目して」
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b604696.html
読者として初学者(学部生)が想定される書籍なので、査読論文を書くときとは違った観点で、「この手のテーマに関心を持った学部生には、まずこのあたりの書籍や論文を読んでほしい」と思う文献を引用するよう心がけたり、かなり試行錯誤しました。
・社会調査士科目(A科目)を、昭和女子大学で非常勤講師として担当しました。
対面授業でしたが、コロナの状況を踏まえ、本来したいグループワーク(近距離で長時間の会話をすることを伴う)をすることはせず、slidoというプラットフォームを使ってクイズを出したり質問を受けたりしました。このslidoが学生にとても好評だったので、今後感染症を気にしないでいい状況になっても、適宜利用していこうと思います。
・その他、立教大学でゲストスピーカーとして「質的調査の実践」に関する授業をしたり、企業の方が大勢参加される研究会で「不妊治療と仕事の両立」をテーマに報告させていただいたりと、人前で話をさせていただく機会を多くいただきました。
人前で話をしてフィードバックをいただけるのは、本当に楽しいなと改めて感じました。
・水面化で進めている博論、下半期には必ず終わらせます。